Column

ヨガ哲学で読み解く「断捨離のスッキリ感」

2025年06月08日

「断捨離が心までスッキリさせる理由」——それは“ヨガ”だった?

はじめに

こんにちは、ヨガ哲学コラムを担当しているカナコです。
私は、東京でパーソナルヨガや少人数制クラスを中心に活動しながら、
RYT200で学んだ“哲学としてのヨガ”を、日常の中でどう活かすかを探求してきました。

このコラムでは、日々の暮らしにある“ヨガ的気づき”を、
やさしく丁寧にお届けしています🧘‍♀️

■ なぜ「断捨離」は心までスッキリするの?

クローゼットを片付けたあとや、古いものを手放したとき。
ふと心まで軽くなったような、そんな感覚になったことはありませんか?

それ、実はヨガ哲学の実践だったのかもしれません。

■ アパリグラハ:執着を手放すというヨガ

ヨガの八支則(ヤマ・ニヤマ)の中に、
「アパリグラハ(不貪)」=持ちすぎない、執着しすぎない
という教えがあります。

“もったいない”
“いつか使うかも”
“思い出があるから”

そんな理由で手放せないモノには、
過去への執着や未来への不安が潜んでいることが多いんです。

だからこそ、断捨離とは——
ただの片付けではなく、「自分の内側を整えるヨガ的な実践」とも言えるのです。

■ ラジャスからサットヴァへ:質を変えること

ヨガでは、私たちの心や行動に影響を与える3つの性質(グナ)があります。

  • ラジャス:動きすぎ、情報過多、刺激的
  • タマス:重たく鈍い状態
  • サットヴァ:純粋で澄んだ状態

モノが多く、ごちゃついた空間はラジャス的(落ち着かない)
それを手放して整えることで、サットヴァ的(澄んだ心)に近づくのです。

■ 本当に大切なものが見えてくる

ヨーガ・スートラの中でも、

「外的な刺激から離れたとき、内なる自己に気づくようになる」
という教えがあります。

部屋を整えることは、心のノイズを減らすこと
その静けさの中で、
「私にとって本当に必要なものは何か」
という問いが、自然と立ち上がってくるのです。

🕊 最後に、ひとこと

“片付けること”は、“気づきに近づくこと”
ヨガは、マットの上だけでなく、暮らしの中に息づいています。

🤍 終わりに

RYT200では、アーサナ(ポーズ)だけでなく、
こうしたヨガ哲学と“自分の生き方”をつなぐ視点もじっくり学びます。

「ただ学ぶ」のではなく、
「自分にとってのヨガってなんだろう?」を一緒に探していく合宿や通学クラス。

断捨離のように、自分を軽く、自由にしていく時間を、ぜひ一緒に体験してみてください🌿

KANAKO

KANAKO

身体づくりから始まったヨガの学びを深める中で、現代の視点からわかりやすくヨガ哲学を伝えることに魅力を感じています。内面の気づきや哲学を大切にしたヨガの在り方を、コラムを通じて皆さまにお届けします。